決算前のマイクロソフトとメタ — 異なるテクニカル位置、異なるトレード
決算前のマイクロソフトとメタ — 異なるテクニカル位置、異なるトレード
水曜日に同日決算を控えるマイクロソフトとメタは、チャート上ほぼ正反対の位置にある。マイクロソフトは100日線の奪回中で、上方には$440〜$480に幅約$40の薄商いゾーンが空いている。メタは200日線と$678〜680の抵抗が重なるSRフリップの真上にいる。どちらも面白いが、トレード上の非対称性は異なる。
同じ環境、異なるスタート地点
まず共通の背景を整理する。SPYは7,697を上抜けて新高値、QQQも628を上抜けて新高値、いずれもブレイクアウトのリテストなし。市場全体が「リテストなしの強気相場」モードだ。
ただしマグ7の中でも銘柄ごとの位置は大きく異なる。アマゾンとグーグルは既に最高値圏。マイクロソフトとメタは回復段階。同じ環境で、回復の入り口にある2銘柄が同じ日に決算を出す——これが今週の興味深い構図だ。
マイクロソフト — 100日線奪回と上方のギャップ
マイクロソフトは$400〜$405の主要サポートを維持しながら、100日線の上に再び戻ってきている。私が最も注目するのはその上、$440〜$480に広がる約$40幅の薄商いゾーンだ。過去の出来高が少ない区間なので、上方向に勢いがつけば抵抗らしい抵抗なく通過しうる。
ただし同じ構造は両方向に効く。上に速く動けるということは、下にも速く動けるということだ。決算が弱ければ、再び100日線を割り込んで$400〜$405のサポートテストに戻る可能性がある。
私のエントリーシナリオはシンプルだ。決算後のギャップが上向きで100日線の上で引ければ、200日線までを1次目標にする。ギャップが$30以上なら追わない。
メタ — 200日線とSRフリップ
メタは200日線付近に位置し、$678〜680の抵抗帯がちょうど重なっている。昨年10月以来、この価格帯で何度も跳ね返されてきた。今必要なのは単なるブレイクではなく、ブレイク後のリテストと上方での支持確認——典型的なSRフリップだ。
$704〜705を確実に上抜ければ、上方向には$735〜$740まで意味のある抵抗がほとんどない。この非対称性こそメタを今週最も面白い4銘柄の一つにしている。ただし200日線に一度跳ね返された履歴がチャートに残っている点は無視できない。
横並び比較
| 項目 | マイクロソフト | メタ |
|---|---|---|
| 主要MAの位置 | 100日線奪回中 | 200日線付近 |
| 主要サポート | $400〜$405 | $678〜$680 |
| 上方の魅力ゾーン | $440〜$480ギャップ | $704〜$705抜けで$735〜$740 |
| 非対称性の源 | ギャップ通過で速い進行 | SRフリップ後の真空 |
| 最大の弱点 | 同じギャップが下方にも作用 | 200日線で一度失敗 |
結論 — どちらが魅力的か
純粋なチャート非対称性ではメタが上、エントリーのシンプルさではマイクロソフトが上だと考えている。メタはSRフリップが完成すれば最もきれいなトレンドトレード候補だが、確認に時間がかかる可能性がある。
実務的には、どちらも決算前にサイズを乗せない。水曜日午後のギャップ方向と引けの位置を見てから入る。ギャップを予測するコストは、1本遅れて入るコストより常に高い。
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