月$2,800配当目標の数学 — 利回り別必要元本と13~76年の経路
月$2,800配当目標の数学 — 利回り別必要元本と13~76年の経路
月$2,800の配当を得るには元本がいくら必要か?
利回り2%なら$1.68M、3%なら$1.2M、4%なら$840K、5%なら$672K。配当所得は「いくら貯めるか」ではなく「どの利回りで回すか」の問題だ。同じ目標が利回り一つで3倍以上変わる。
これが配当投資の出発点だ。「月$2,800作るにはいくら必要?」と聞かれると、人は通常1つの数字を期待する。しかし答えは単一の数字ではなく曲線だ。
利回り別必要元本(月$2,800 = 年$33,600)
| 配当利回り | 必要元本 | 積立戦略と現実 |
|---|---|---|
| 2%(S&P 500) | $1,680,000 | $10/日積立で約76年 |
| 3% | $1,120,000 | $10/日積立で約40~45年 |
| 3.71%(ブレンド) | $905,000 | $10/日積立で約18年 |
| 4% | $840,000 | 初期資金が必要な区間 |
| 5% | $672,000 | 一部の高配当ETF/REIT |
| 6%(限界) | $560,000 | 持続性が疑わしい区間 |
利回りが1ポイント上がるごとに必要元本が数十万ドル減る。同じ$2,800。全く違う山を登ることになる。
なぜ「必要元本」だけ見てはいけないか
元本だけ見ると5~6%利回りを追いかけることになる。しかし現実は違う。
第一、10%以上の利回りは多くが罠だ。 企業が耐えられない配当を出しているか、株価が暴落して利回りが一時的に上昇している状態。1~2年以内の減配確率が高い。
第二、利回りだけ見ると配当成長率を見落とす。 利回り5%の銘柄が毎年3%ずつ配当を上げるのと、利回り3.71%のポートフォリオが毎年17%ずつ上げるのと — 5年後には後者が逆転する。10年後には比較にならない。
第三、元本積立の速度が利回りよりも重要だ。 私は利回り3.71%のポートフォリオから始めて18年で到達した。「安全そうな」6%ETFを選べば元本は少なく済むが、配当成長が遅いため25~30年かかるケースも多い。
シナリオ1:$10/日、シードなし — 18年経路
1日$10は年$3,650。月$300、コーヒー1日1杯分。これをブレンドポートフォリオ(3.71% / 17.11% / 10.5%)に一貫して入れ、すべての配当を再投資する。
- 1年後:$3,650積立
- 10年後:ポートフォリオ約$77,851(自己資金$36,500+スノーボール$41,351)
- 15年後:約$128,757、月配当$1,000突破
- 18年後:$381,840、年配当$34,279 → 月$2,857
総$381,840のうち自己資金は$65,700のみ。キャピタルゲイン$171,191、再投資配当$144,949 — スノーボールが作った金額が$316,140。投入額の5倍が自動で積み上がった。
シナリオ2:$15,000シード+$30/日 — 13年経路
ある程度の貯蓄がある人の経路。$15,000を初日に投入し、日$30(月$900)で積み立てる。
- 1年後:約$28,082
- 10年後:約$297,850、年配当$16,128 → 月$1,344
- 13年後:$527,495、年配当$34,862 → 月$2,905
投入額:シード$15,000+13年×$10,950=$157,350。スノーボール生成:$370,145。ほぼ2.4倍だ。
シードマネー$15,000と日$20の追加積立の差が5年を短縮する。理由は単純だ。初日からより多くの株を保有すれば初日からより多くの配当が出て、それがすぐ再投資に回る。複利は「初期質量 × 成長率 × 時間」の掛け算だから、質量を増やすのが最も効果的な短縮手段だ。
FAQ
Q: 日$10は小さすぎないか?意味のある金額か? A: 年$3,650だ。18年で$65,700。しかし18年後のポートフォリオは$381,840。スノーボールが自己資金の5倍を作る。小さな金額も時間と組めば大きな違いを生む。
Q: シードマネーなしで始めて大丈夫か? A: 大丈夫。シナリオ1が正にその経路。シードがあれば「質量」が大きくなって加速が速いが、なくてもスノーボールは回る。時間がより長くかかるだけだ。
Q: なぜ$2,800という目標?もっと多い/少ない額ならどうなる? A: $2,800は米国の平均月間住居費に近く、よく使われる。目標が$1,400なら全ての数字が半分、つまり約9年経路。$5,600なら約24年。曲線の角度は同じで目標線だけが動く。
Q: 減配が発生したらどうなる? A: ブレンドポートフォリオの強みがここで出る。1銘柄(例:景気減速時のMorgan Stanley)が減配しても、残り4銘柄が成長を維持すればブレンド平均は維持される。単一銘柄集中の最大リスクがこうした局面で現れる。
Q: 配当再投資に税金はかかるか? A: 米国株の場合、配当源泉徴収(日本居住者の場合、条約により通常15%)は受領時に即適用される。再投資自体は課税イベントではない。つまり配当受領時に15%が引かれ、残りの85%が再投資される。
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