ETF5本で構築するバランス型ポートフォリオ:50万ドルの実践的配分戦略
ETF5本で構築するバランス型ポートフォリオ:50万ドルの実践的配分戦略
5つのETFを検証して見えた現実
5つのETFを個別に検証してきて、私が痛感したのは「万能なETFは存在しない」という当たり前の事実だった。
VOOは5年で口座をほぼ倍増させたが、月間配当は575ドルに過ぎなかった。JEPIは月5,350ドルを支払ったが、口座成長は80万ドルで頭打ちになった。VGTは口座を140万ドル近くまで伸ばしたが、月収は167ドル——実質ゼロだ。
どのETFも、成長とインカムの両方を同時に満足させることはできなかった。
であれば、答えは1本を選ぶことではない。各ETFの得意分野に応じて役割を振り分ければいい。
5つのETF、それぞれの役割
設計原則はシンプルだ。すべてのファンドが、自分の得意なことだけをする。
| ETF | 配分 | 金額 | 役割 |
|---|---|---|---|
| JEPI | 30% | $150,000 | インカムエンジン — 月給レベルのキャッシュフロー |
| SCHD | 30% | $150,000 | 配当成長エンジン — 配当金を毎年増やす |
| VXUS | 20% | $100,000 | グローバル分散 — 米国依存度を下げる |
| VOO | 10% | $50,000 | 安定的な複利 — 背景で静かに成長 |
| VGT | 10% | $50,000 | 成長エンジン — テクノロジーの上昇余地 |
JEPIとSCHDがそれぞれ30%で最大配分だ。JEPIが「今のインカム」を作り、SCHDが「将来のインカム」を育てる。この2つは競合ではなく補完関係にある。
VXUS 20%はインカムの地理的分散だ。米国企業が減配しても、欧州やアジアの配当は別のサイクルで動く。
VOO 10%はポートフォリオの背骨。派手なことはしないが、S&P 500がいつもやっていること——静かな複利——を黙々と遂行する。
VGT 10%は、ポートフォリオ全体を揺るがすほど大きくないが、テクノロジー上昇局面で有意なアップサイドを提供する。
ブレンドした指標
加重平均で計算したポートフォリオ全体の指標は以下の通り。
- 配当利回り:4.22%
- 配当成長率:約6.35%
- 株価上昇率:約7.81%
どの方向にも極端ではない。それがこのポートフォリオの設計意図だ。
5年間シミュレーション結果
| 年次 | 口座残高 | 年間配当 |
|---|---|---|
| 1年目 | $560,145 | $21,095 |
| 2年目 | $627,180 | — |
| 3年目 | $701,856 | — |
| 4年目 | $785,004 | — |
| 5年目 | $877,540 | $31,227 |
5年後の口座残高は約87万ドル——75%の成長。5年目の月間配当は約2,602ドル。
単独運用との比較
| 項目 | VGT単独 | VOO単独 | ブレンド | JEPI単独 |
|---|---|---|---|---|
| 5年後残高 | $1,387,984 | $961,797 | $877,540 | $805,480 |
| 5年目月間配当 | $167 | $575 | $2,602 | $5,350 |
ブレンドポートフォリオはVGTの成長にも、JEPIのインカムにも勝てない。どのレースでも1位にはならない。
しかし、すべてのレースで同時に負けることもない。
テクノロジーが好調ならVGTが引っ張る。米国配当株がラリーすればSCHDが引っ張る。オプションプレミアムが厚ければJEPIが重い荷物を担ぐ。海外市場が回復すればVXUSが動き出す。そしてその下で、VOOはいつも通りのことをする。
このポートフォリオが向いている人
すべての人に最適なポートフォリオは存在しない。この5-ETF配分が特に適しているのは以下のケースだ。
退職まで5〜10年以内で、成長も必要だがインカム体制も徐々に構築したい人。単一セクターや単一戦略にオールインすることに心理的な負担を感じる人。毎月実際に入ってくる配当金が投資モチベーションの維持に重要な人。
逆に、純粋な資産最大化だけが目標なら、VGTやVOOへの集中投資の方が効率的だ。今すぐ生活費が必要なら、JEPI比率をさらに引き上げるべきだ。
配分比率は出発点であって、処方箋ではない。自分のタイムライン、リスク許容度、インカムニーズに合わせて調整することが重要だ。
シミュレーションが捉えきれないもの
これらの予測は過去の平均リターンに基づいている。実際の市場は毎年13%や22%をきれいに出すわけではなく、ボラティリティの中で時間をかけて平均化される。
このブレンドポートフォリオの分散は、まさにそのリスクへの対策だ。5つの異なるリターンドライバーに分散することで、すべてのポジションが同時に下落する確率を低減する。保証ではないが、構造的な優位性だ。
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