ウォルマート投資分析:9,160億ドルの低マージン小売巨人、今買うべき?
🛒 ウォルマート:基本に忠実なビジネス
ウォルマートについて話す理由があります。基本的なビジネスだからです。今後数年間、ウォルマートは急成長するオンライン販売、強力な広告事業、そしてAIと自動化を活用したコスト削減と利益増大により成長すると予想されています。
ウォルマートは単なる小売業者以上になりつつあります。すべての所得層の顧客にサービスを提供しながらアマゾンと競争できるテック企業に変貌しているのです。
📊 重要な数字を見てみましょう
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | $114 |
| 時価総額 | $9,160億 |
| 企業価値(EV) | $1.09兆 |
| 昨年のフリーキャッシュフロー | $150億 |
| 純利益 | $230億 |
| PER | 40倍 |
株価$114?今はそれは重要ではありません。私たちが気にすべきは時価総額です。発行済み株式数に株価を掛けた金額、9,160億ドルです。
企業価値と時価総額の差、約1,700億ドルは負債です。小売業でリースが多いので、これは予想できます。
💰 キャッシュフローと純利益の差
昨年のフリーキャッシュフロー150億ドル vs 純利益230億ドル。この差はあまり好きではありません。でも5年平均を見ると150億ドル vs 138億ドルで、最近事業成長のために資本支出が大幅に増加したことがわかります。
5年前は資本支出が100〜130億ドルでしたが、今は250億ドル使っています。これがフリーキャッシュフローが減った理由です。2020年はCOVIDのおかげで大きく跳ねましたしね。
だから私は「大丈夫、心配ない」と思います。
😬 本当の心配事:バリュエーション
40倍PERです。ウォルマートですよ?ええ、たくさん成長するのはわかっていますが、40倍PERです。
利益率を見てみましょう:
| 期間 | 利益率 |
|---|---|
| 10年平均 | 2.45% |
| 5年平均 | 2.38% |
| 1年 | 3.26% |
売上1ドルあたり数セントしか稼げません。 高マージンビジネスではありません。より高いマージンの他の分野に進出する可能性はありますが、売上の95〜98%は小売からです。私の意見では、大きく動かないでしょう。
投下資本利益率(ROIC)はかなり安定しています。約11%程度です。
📈 アナリストの見通し
- 今後5年間でEPS 50%成長(年間約10%)
- 売上成長率 年4〜5%
すごい数字ではありませんが、それは問題ではありません。狂ったように成長する素晴らしい会社でも、高すぎる価格で買えば損します。このような退屈な会社でも、適正価格で買えばとてもうまくいきます。
🔢 適正買付価格の計算
10年分析に基づいて、私の仮定を入れてみました:
| 仮定項目 | 低 | 中 | 高 |
|---|---|---|---|
| 売上成長率 | 2.5% | 3.5% | 4.5% |
| 利益率 | 2% | 2.5% | 3% |
| FCFマージン | 2.5% | 3% | 3.5% |
| 10年後のPER | 17 | 20 | 23 |
結果は?
| 価格帯 | 金額 |
|---|---|
| 低価格 | $30〜35 |
| 中間価格 | $40〜50 |
| 高価格 | $60〜70 |
現在の株価は**$114**ですが、私の分析では適正価値は$30〜70の間です。
売上成長率を3〜5%、利益率を3〜4%に上げても、数字はあまり変わりません。
🎯 結論:単に割高な状態
私はこれを見て「単に割高だ」と判断します。そしてそれは問題ありません。株価がもっと下がって適正価格になるまで待てばいいのです。それが良く、成功する投資のすべてです。
辛抱強く待ちましょう。 最大の心配事がバリュエーションなら、価格が下がってファンダメンタルズが改善するのを待てばいいのです。簡単です。一日中そうできます。
良い会社でも高ければ待ちましょう。それが真の投資家の姿勢です。