SPYの200日移動平均線 — 本当の売りはまだ始まっていない
SPYの200日移動平均線 — 本当の売りはまだ始まっていない
SPYが200日移動平均線に接近している。このレベルを割り込むと、歴史的に最も激しい売りが始まるのが常だ。
今、マーケットが立っている場所
「2年ぶりの最も売られ過ぎた相場」という見出しが飛び交っている。事実だ。しかし、私が注目しているのは別のところにある。
SPYは現在、100日移動平均線と200日移動平均線の間に明確なレンジで推移している。下限は593付近、上限は100日線。この範囲内で反発と反落を繰り返しているが、問題は圧力の方向だ。
先週、月曜から火曜にかけて良い反発があった。100日線でぴたりと跳ね返り、月曜朝に利益を確定したトレーダーも多かっただろう。だが、出来高を見ると景色が一変する。
出来高が語る不都合な真実
反発した火曜日の出来高は約6,800万株にすぎなかった。前日の初動でも8,100万株程度。買いが入る日の出来高が回を追うごとに減少しているということだ。
一方、水曜日から売りが本格化すると、出来高は急増した。下落方向の出来高が上昇方向を明らかに上回っている。
これは単なる数字ではない。市場参加者の意志を映すシグナルだ。買い手は消極的、売り手は積極的。この構図が続く限り、上値は重い。
200日線割れ — 本格的な売りの始まり
ここで核心的な問いが浮かぶ。200日移動平均線を割り込んだら何が起きるのか。
過去の事例が明確な答えを示している。
昨年の関税ショック時、SPYが200日線を割った後、わずか1日半で493から467まで急落した。その後200日線を再テストしたが弾かれ、さらに深い下落へ。2022年の本格的な弱気相場も、200日線ブレイクダウンが引き金だった。
私は弱気論者ではない。データが示していることを読んでいるだけだ。率直に言えば、まだ本当の売りは来ていないと感じている。ボラティリティの急騰、流動性の蒸発、劇的な急落——こうした現象が現れるのは、たいてい200日線を割った後だ。
NASDAQがすでにシグナルを発している
NASDAQ先物はすでに200日移動平均線を割り込んでいる。歴史的に、NASDAQはQQQとSPYに先行する傾向がある。現在のNASDAQ先物チャートに刻まれたローソク足は、率直に言って良くない形だ。
QQQもサポートラインぎりぎりに張り付いている。S&P 500とNASDAQが同時に弱含んでいるというのは、単なる調整ではない可能性を示唆している。
これから注目すべきこと
200日移動平均線が持ちこたえるか、割れるか。これが今後の市場方向を決める最も重要な変数だ。
割れた場合、過去の事例に照らせば、アグレッシブな売りとともに意味のある下落が生じる可能性が高い。持ちこたえれば、現在のレンジ相場が続くだろう。
私からのアドバイスはシンプルだ。過去のデータを自分で確認してほしい。200日線割れの後、市場がどう動いたか。誰かの言葉を鵜呑みにせず、自分の目で検証することが最善だ。
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